気づいたこと、不思議に思うこと

普段の生活の中で、「あっ!」とか「あれ?」とか思ったことを書いていきます。読んでくださった人に少しでも響いたら、うれしいです。

知らない言葉に出会ったら

知らない言葉に出会いました。

スノビズム

さっそく調べてみました。

検索してみると、スノビズム(snobbism)は、「知識・教養をひけらかす俗物的態度」「紳士・教養人を気取った俗物的根性」という意味で使われるようです。

この言葉を見つけたのは、「経済学の宇宙」という本。書かれたのは岩井克人さん、東京大学の経済学の先生、名誉教授です。

この本の中では、スノビズムは「他の多くの人間が知らない世界を知る少数者の一員であるという自意識のこと」(同16頁)と説明されています。著者が高校生のとき、文学にハマって、「花咲く乙女たちのかげに」という本を買おうとしたら、店員の若い女性に笑われた、恥ずかしさと合わせてスノビズムを感じた、と書かれていました。ちょっとした「ニヤリ( ̄ー ̄)」感が出ていて、いいですね。

そして、 スノビズムから、人の傾向や考え方を表す「~イズム」をはずすと、もとになっている言葉は「スノブ(snob)」

これは、「俗物」と訳されるようですが、「靴屋」の意味もあるようです。

靴屋が俗物?靴好きの私としては、ちょっと納得がいきません。まあ、「俗物」の意味にもよりますが、あまりいいイメージでは持てないですよね。 

これに関係して、経済学やマーケティングの言葉で「スノッブ効果」というものがあります。

ある商品を他のたくさんの人が欲しがっているときには、自分はその商品が欲しくなくなる(違うものが欲しくなる)という、消費者心理のことを言います。一方で、ある商品を他のたくさんの人が欲しがっていると、自分も欲しくなるという「バンドワゴン効果という言葉があることも知りました。

いま、心理学にも興味を持っているので、こんなところにもつながりがあるなぁ、と思ってうれしくなりました。

わからない言葉に出会ったとき、そのままスルーしないで、ちょっと時間を取って調べてみると、意外なところで新たな発見があったりして、おもしろいですね。